デパート!デパート!デパート!

メモ

菊地成孔伊藤俊治の、遊び飽きかけている遊び人達へ|Numero TOKYO<link>

K:当たり前だけど、人口は増えてるわけで、たぶんコインロッカーベイビーも増えているし、失踪・蒸発してる人も増えてる。自殺者の数ばかりがあげつらわれてるけど、いろんなミッシング人数が増えてるんだよね、たぶん。未解決の殺人事件も山ほど増えてるし、放棄されてマンションの中で腐ってしまった赤ん坊の遺体がニュースで時折出るじゃない? これも横道それちゃうけどさ、話題になったあの人(大阪2幼児死体遺棄・下村早苗容疑者)みたいな、育児放棄してる母親なんていっぱいいて、部屋で子どもが腐っちゃったなんて話も、痛ましい話だけどいっぱいあると思うわけ。さらに、その母親が元風俗嬢で、ブログやってて、そこにちょっとプロっぽい自分のアー写(アーティスト写真の略。タレントなどの宣伝用写真のこと)があるなんて話も、これまたいっぱいあると思うわけ。だけど、あの人ね、市橋くん(英会話講師殺害事件¬・市橋達也被告)みたいに、捕まったときにこう帽子を目深にかぶっていて。それこそ前回の仮面の話じゃありませんが、あの母親を乗せた警察の車がバーッと走ってきた時に、フロントガラスから見えた彼女が被ってるキャップのロゴに「Early 90’s」ってでっかく入ってて(笑)。これにはグッと来ましたね。当然、本人は何も考えてないに決まってんだけど、政治的なメッセージTシャツみたいな感じがした。
あの人は87年生まれだから、90年代初期には幼稚園児でしょう? だから、ちょうど僕にとっての1950年代とか、あるいは60年代中盤とか(注*63年生まれ)みたいな、経験してないが刷り込みは受けてる、憧れの夢の年代でしょう。彼女にとってミラーボールが一番回ってた、そのパーティータイムっていうのはアーリー90’sだったわけ。ああどんな人にも、その人にとってのミラーボールが一番回ってた幻想のダンスフロアがあるんだなと。そんな中、子どもが虐待死し、老人が消える。

K:デパート主義者として、敢えて極端なことを言うけど、デパートならば良いと思うんですよ。生活の中にデパートがあれば。モールや国道沿いの量販店やパチンコ屋ばっかり行くとネグレクトが起こるとしか思えない。

キャンティ文化。
デパートには夢があるって今でも思ってる。