で、先週うっかりiPadも買ったんです。興味はあったものの買うきっかけがなく、スマホとiPod touchあるからまあいいや的な気持ちでずっといたのですが、先日土曜に渋谷で回して遊んだ際に若いのがiPad取り出してこれでプレイしやがったんですよ。

djay for iPad

MAC使いの方にとっては以前からスタンダードのひとつだったソフトウェアのアプリ版。iTunesのライブラリから曲を呼び出して、後はおよそアナログ回す時の段取りで音出しできてしまいます。その簡便さ、UIの素敵っぷりに完全に心持っていかれて、久々に「高価なおもちゃ」としてだいたい勢いで購入を決定したわけです。

iPad本体5万円強(32GB)、アプリが1,700円、プレキューイング用にスピーカーとモニターの音を分配するプラグがこれとこれを組み合わせて計1,600円くらい(専用ケーブルもあり)。これでおよその資本投下完了。初心者がCDやレコードで回そうと思ったら、最低限プレイヤー5万円台後半×2台+ミキサー数万円でどうやっても十数万円の事前投資は必要なわけで、それがiPad本体入れても半額以下。それでいて各種エフェクト、様々なループ機能やBPM計測等、高価なプレイヤーやミキサーじゃないと付いていない機能も装備されています。

重い盤を持ち歩く必要もないし、昔まだクラブにCDJが標準装備されていなかった20世紀、カートにCDJ2台とCDやらアナログやら括り付けてガラガラ出かけていたあの頃の自分は一体何だったんだというテクノロジーの進歩。高音質データであれば「CDは音質が糞だから」的な話もないわけですし、そもそも最近の12インチ盤には「盤と同じ楽曲をネットからデータで落とせる権」付きで売ってるのもあったりします。近々でアナログやCDで回すのはピュアオーディオ趣味並みのこだわり、もしくはパフォーマンスとしてのスタイルとして捉えられる日が来るのかもしれません。
まあ、こんな世の中そりゃダンスミュージック専門店も潰れたりTechnics SL-1200が生産終了したりするのも受け入れざるを得ないですし、いずれパイオニアがいつまでCDJシリーズの生産を続けるのかということを案じる日も来るのでしょう。

そのうちにクラウドからリアルタイムで落としながら回し続けるスタイルも可能になり「コレクション」「ライブラリ」の概念すら覆っちゃうんだろうなと思います(特に日本の場合権利がクリアされるまで時間かかるかもしれませんが)。まあ以前からこんなことやってる人もいるようで、これが従来のCD社会における「クラウド」的発想の具現化と捉えれば何となくかっこよく見えてくるのですが。自分は「かけるCDを全部青い袋から取り出す通称『DJ TSUTAYA』」は実際に見たことがあります。何か、すごかった。